昨日のアルビレックス新潟対ヴァンフォーレ甲府の試合。
試合自体は1−0で新潟が勝利となりましたが、残留を争うライバルの広島が勝利した事により新潟のJ2降格が決定しました。
まずは、試合中撮影した写真を掲載します。
試合前の観客席(ビッグフラッグ、ビッグジャージ)

キックオフ

残留へのわずかな可能性の為には、大量点での勝利が必要なゲーム。
新潟の選手は、試合開始直後から普段ではありえない程のプレッシャーをかけ始めました。
こうした展開は普段ではなかなか観る事が出来ないもので、そういう意味では面白い試合であったかなと感じます。
そして新潟に先制点が入りました。

山崎選手の入れたボールが・・

ホニ選手に渡るのを防ぐ為、足を出したDFにあたり・・・

ゴールへと吸い込まれました。

形とボールが良かった事もありますが、強い圧力をかけ続けたからこそ生まれオウンゴールかなと思います。
その後、前半は激しく攻め続けゴール寸前までせまりましたが、決めきれないでいると、後半は想像通りに足が止まり、甲府に支配される時間が続きました。
得失点差を狭める為に得点を狙いつつも、まずは勝ち点3を取り、次に繋げる事が必要な難しい展開となりましたが、両チーム得点が入らず、結果1−0での新潟の勝利となりました。


選手を迎えるサポーター

自然発生的に起こる「アルビレックス」コール

ここには、多くの人たちからの
「1年での昇格」
という願いが込められていたものと思われます。
ここで、少し残念な事なのですが、ゴール裏Nスタンドでサポーター同士の小競り合いが起きました。
恐らくは降格という結果をよしとせず、自然発生のアルビレックスコールにのらない太鼓のグループ
それに対し、やって欲しいという人たちの間で口論が起きていた様でした。
色んな考えの人がいるので、どちらが正しいという事はないと思うのですが、出来れば多くのサポーターを仕切るリーダーとしては、思い通りにならない場合も感情的にならず、うまく統率する必要があるのかなと。
過去にも、負けた試合に対し拍手をする人達と揉めたりと、類似の出来事は何度もあったので、こうした事を繰り返さない為にも、やり方の変化が必要なのではないかなと思います。
例えば、今回のケースでは、シーズン当初からのチームの迷走などへの抗議、そして、来季へ向けた刷新などを表現したいのであれば、選手達がスタジアムを周回している間に
「この試合は勝ったが、降格という結果は重いものだ。まずは抗議の意思を伝える必要がある。来季への激励をするのは最終節までとっておこう。色んな考えがあるだろうが賛同して欲しい」
という様に周知しておけば、大半の人達はそれにのり、一体感ある雰囲気が作れるのではないでしょうか。
今シーズン残り2試合、そして、来シーズンに向け、サポーターが一体となりレベルアップしていければと思います。
来季、新潟が戦うJ2は、2003年の昇格当時とは全く別のものになっています。
かつてのJ1の強豪チームが、普通にJ2に定着しているケースを見ても、ある程度の戦力が残る降格1年目での昇格を逃した場合、J2中位が定位置、最悪の場合は更なる降格という事もあり得ます。
そうなった場合は、観客数も激減し、「サポーター数が比較的多い」といった数少ない新潟の長所も消え失せてしまいます。
そういう意味では、来シーズン、新潟は最大の正念場を迎えるといっても過言ではありません。
逆に、圧倒的な強さをもって昇格を狙える様な状況となれば、2003年の昇格をリアルで観ていない人達にとっては、初めて体験する娯楽となり、当時の昇格バブルの再燃というチャンスでもあるのかなと。
また、J2は、観客動員トップクラスの名古屋、松本などでも1万強の動員となっており、中位以降は数千、下位にいたっては5千人未満という状況です。
そうした中、今のこの現状を保ちつつ、「昇格」というキーワード、期待を元に集客に成功する事が出来れば、観客数で他を圧倒出来る状況にあります。
2004年にJ1に昇格した時の事を思い返すと、初めて浦和をホームに迎えた時、圧倒的な人数で訪れビッグスワンに初めて体験する振動をもたした浦和サポーター、また、J1チームとして初めて行った埼玉スタジアムでの強烈な雰囲気は、サポーターのみならず、選手も圧倒され萎縮していた様に見えました。
現状を考えると、今の新潟にそこまでの事は出来ないとは思いますが、それに類する事をJ2という舞台で出来る可能性は多いにあり得ます。
そういう意味でも来季は間違いなく勝負の年となります。
サポーターの奮起ももちろんですが、チームとしても、まずは現有戦力の維持、適所での補強、適切な監督人事を期待したいです。
2018年が歓喜の年となります様に。