加茂駅・加茂山公園近くにオープンした「中華そば 寅や」へと行ってきました。

店内は小上がり席(4席、2席、2席)、奥の厨房手前にカウンター席があったかと思います。
まずはこちらの一杯です。
醤油

スープ

深みのある醤油風味としっかりとした出汁感のあるスープです。
無化調との事で、際立つインパクトのある旨味はありませんが、素材感を際立たせずバランス良く配合されたスープの厚みが良いですね。
醤油の香りと上に浮いた油の組み合わせも絶妙でした。
麺は歯ごたえの良い縮れ中細麺でした。

トッピングとしては、チャーシュー、モヤシ、葱、カイワレの他、具材がたっぷりと入ったワンタンものっていました。

最近の刺激的なラーメンに慣れた方々には「物足りない」と感じる方も多くいるかと思います。
関東のフリークが巡る様な店で出てきそうな方向性の淡麗系な一杯でした。
もう一杯はこちら
塩



醤油よりも出汁感が際立ちますが、より無化調的な部分が強調された飲み口となっています。
そして風味の良い油が多めに浮いています。
こうした塩の場合、スープ全体の味を左右程の強い風味をもった香味油を浮かせる事が多いですが、こちらは、味と香りを程よくとどめ、バランスを崩さずうまく調和するレベルかなと思いました。
個人的には嫌いではないタイプですが、醤油以上に物足りないと感じる人も多くいるかと思います。
より通好みな一杯に仕上がっているかなと。
2杯食べてみて、両方ともこだわりを持って作られていると感じたので、もう一杯試してみる事としました。
濃厚鶏塩煮込そば

麺

スープ

前述の醤油、塩と比べると濃厚に仕上がったスープです。
ただ、トロみがあるものの鶏白湯というには軽めの飲み応えです。
聞くところによると、鶏油を少し多めに用い、トロみは植物性由来との事。
そういえば、自宅で白湯スープを取る際、いきなり強火にせず序盤は沸騰させずに煮込み清湯に油が浮いた状態で、火力を強めて沸騰させると油がすぐに乳化してなくなるのを見て、コラーゲン多めの清湯と油を手鍋で合わせて沸騰させたらすぐに白湯が出来るのではと実験してみた事がありました。
結果はある程度乳化はするのですが、「濃厚」といえるレベルにはなりませんでした。
恐らくは、それに近い事をやり、トロみを植物性素材で補い、濃厚感を出しているのかなと。
味としては、あっさり塩と同様に無化調感が漂い、トロみの割りには濃厚でもなく、独特なバランスに仕上がっていました。
また、醤油ダレなら隠れてしまいそうな麺の茹で湯にも似た香りが目立っていました。
こうしたバランスのスープを経験した事が無い人は多いと思うので、機会があれば試してみると良いでしょう。
ゆずご飯をセットにしてみました。

雑炊的に食べるこちらのご飯、スープとの相性が抜群です。
上にのった柚子胡椒とスープの相性が良いですね。
柚子胡椒のインパクトは、スープの無化調感を忘れさせ、この日一番のパンチを感じさせてくれました。
テーブル調味料

ブラックペッパーに加え、粉唐辛子、山椒が置いてありました。

山椒を試してみましたが、塩に良く合うかなと。
今回は使いませんでしたがブラックペッパーは恐らく醤油に合うと思います。
口当たり優しくも深みある味に仕上がった各種ラーメンはそれぞれがこだわりを感じさせてくれました。
一杯だけを試してみるなら、まずは醤油がお勧めかと思います。
また、各種一品料理やお酒も色んな種類が置いてあるので、加茂駅近くという場所もありラーメン居酒屋としての利用も可能の様です。
中華そば 寅やの詳細
posted by BBSHIN at 00:00|
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加茂市