以前、ぐるなび「みんなのごはん」をやっていた縁もあり、「ぐるすぐり」のラーメンミールキットを試してみる事としました。
今回試したみたのは、人気ラーメン店「SOBAHOUSE 金色不如帰」監修のラーメンキットです。
冷凍タイプのクール便でやってきました。

中身はこちらです。
麺、タレ、鶏油

森田醤油の「三年熟成生醤油」

こちらの商品を使うのは初めてですが、再仕込醤油で、香りや旨味が強いですね。
鶏挽き肉、加熱前のチャーシュー

一般的なラーメン店では骨を用いて出汁を取る事が多いですが、当然の事ながら肉からも出汁が取れます。
骨を用いる場合は骨髄などを抽出出来ますが、肉のみを用いた場合、旨味が強い出汁を取る事が出来ます。
また、ガラの場合は長時間煮込む必要がありますが、肉からは比較的短時間で出汁が出ます。
出汁素材は小さい程出汁が出るのが早くなり、煮干し・厚削り節より魚粉、カットした肉より挽き肉の方が出汁が早く出ます。
自宅で作る場合、長時間煮込むのは大変だと感じる方も多いと思いますので、今回の様に挽き肉だと煮込み時間が短縮出来るのも嬉しいポイントです。
他にもガラの処分をしなくて済むのも良いですね。
各種乾物

これらの食材を元に自分で調理するという方式です。
麺は3玉あり、3杯のラーメンを作る事が可能です。
乾物は12時間かけて水出し(加熱無し)です。

鶏挽き肉に香味野菜を入れての鶏スープ作り

チャーシューは真空パック状で送られてきます。
それを、炊飯器の保温機能を使って加熱します。

出来上がりはこちら

丼からは、鶏の香りが漂います。
スープを飲むと深みある醤油風味と鶏油のコクが前面に出ている事が分かります。
出汁感は強い醤油風味に隠れつつも全体をベースアップする様な形で味に厚みを与えています。
スープは鶏と魚介のWスープとなっています。
魚介出汁を作っている段階では椎茸の分量が多く、魚介スープとしては椎茸が目立ち過ぎると思っていたのですが、Wスープの比率により鶏出汁を前に出す形となる事で、椎茸出汁は全体のバランスの中にうまく溶け込む形となりました。
最終的なバランスを計算した配分なのだなと改めて感じました。
麺は6種類の小麦を使用したオリジナルブレンドとのこと。
小麦の風味をしっかりと感じ取れる麺ですね。
自分で調理するという事で、麺だけの味を試してみるというのも良いかもしれません。
チャーシューは黒豚のバラ肉で、脂や肉の旨味が実に良いですね。
味付けも適度で肉の旨味を邪魔しません。
とてもハイクオリティな一杯を自宅で楽しむ事が出来ました。
作り方はいくつかの手順はあるものの、説明書がついてくるのと、購入者限定の動画があるので、初めて自宅でラーメンを作る方でも対応出来るかと思います。
それぞれの段階で出来上がる鶏スープ、乾物スープ、また、丼に入れるタレ、鶏油などをそれぞれ単体で味見してみる事で、パーツ毎の味が合わさるとどうなるのか、という事を理解してみるのにも良いきっかけとなるでしょう。
お勧めの一品ですね。
ここからは、、
個人的な趣味なのですが、、
プロの考えたレシピに変化を加えるなど失礼な行動と思いつつも、個人的な好奇心から残り2杯に変化を加えてみる事としました。
バランスの取れた配分のスープで濃い醤油感の中に素材感を際立たせない様な味わいとなっていたので、そのバランスを崩し出汁感を際立たせてみようと思いました。
まずは追い鰹をし、魚介感を際立たせてました。

魚介が加わった事は分かるのもの、加わった素材が鰹とは分からないレベルの変化でした。
それだけ醤油ダレ、再仕込醤油の醤油感が強い事を再認識しました。
もう一杯分残っていたので、そちらは割ったウルメ煮干しを多めに加えてみました。

出来上がったスープに変化を加えて試す時は1杯毎に手鍋で素材を足したりします。

醤油感が強い事もあり、使っている煮干し量の割りにはニボ感満点な味とはならず、強い醤油感の中に出汁感の強さを奥に感じられる様なバランスとなりました。
「醤油が強い」
という表現を何度かしましたが、実際にはそこまで醤油がスープの味を占有している訳ではなく、醤油感を際立たせつつ、出汁感も感じ取れる様な絶妙なバランスだなと思いました。
タレ、スープともに、ベースとなる味がしっかりとしているので、少々バランスを崩しても、変化・アクセントとして美味しく頂けました。
posted by BBSHIN at 00:43|
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